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Posted by ミリタリーブログ  at 

2009年12月09日

空爆開始 The outbreak

アメリカ軍の公式発表によれば、「不屈の自由作戦」は、2001年10月6日夜に行なわれた、「クレセント・ウィンド(弦月旗の風)」作戦で始まったとされている。第1撃の作戦名がアメリカ人らしいジョークに満ちている。クレセント(crescent)とは、オスマン帝国の軍旗のことであり、転じてイスラム勢力の意味もある。

6日深夜、アメリカ・イギリス連合国軍の航空機が、タリバン政権の指揮命令組織および防空施設を爆撃するべく一斉に飛び立った。連合国軍司令部は、この空爆作戦で、多少の損害を覚悟していたが、タリバン政権の対空ミサイルは、SA-2およびSA-3といった何世代も昔のものであり、英米軍の最新鋭戦闘機の前には存在しないも同然だった。迎撃機も対空ミサイルと同様で、パイロットの腕も悪く、あっという間に撃墜されてしまった。
当初、数日間かかると思われていた作戦は、この1晩で完了し、連合国軍は制空権を確立した。

タリバンは、政府というよりはアフガン国内の雑多な勢力の中で最大のものといった方が正しい。つまりタリバンは、ビン・ラディンのアルカイダや地方族長の力の均衡の上に成立しており、彼らの私兵が治安維持軍として機能しているだけであった。したがって、アフガニスタンを統治するには、これらの族長たちを逮捕するか、降伏させるか、懐柔するなどして、国内を「統一」なければならない。この「統一」は、空爆だけでは不可能である。

10月19日深夜、特殊部隊がアフガンに侵入した。


次回更新は、12月16日「特殊部隊始動」です。お楽しみに。
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写真は、イメージです。




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Posted by 友清仁  at 08:22Comments(0)Story(物語)