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Posted by ミリタリーブログ  at 

2013年02月27日

アフガンに展開したODAについて ODA in Afghan

タスクフォース「ダガー」 不朽の自由作戦
不朽の自由作戦で編成された多くの統合特殊作戦軍は、統合特殊作戦タスクフォース「ノース」であり、タスクフォース「ダガー(小剣)」として知られている。

TKダガーは、旧ソ連/ウズベキスタン、カルシ・ハナバード空軍基地の近くに、「K2」という秘密基地をつくり、そこを拠点としていた。所属していた部隊は以下のとおりである。
・第5特殊作戦軍
・第160特殊作戦航空連隊(SOAR)
・空軍特殊作戦軍(AFSOC)


TFダガーの目的は、北部同盟指揮官の連携と、アフガン北部のタリバン主要拠点への前進を支援することである。戦争が進行するにつれて、第5特殊作戦群の兵士がアフガン南部のパシュトゥーン人で構成される軍と合流した。


ODA 555 → ショマリ平原、バクラムおよびカブール
第5特殊作戦群から12名の特殊部隊が編成され、パンシジール渓谷へ侵入し、CIA工作部隊ジョーブレーカーと合流した。グリーンベレー隊員がAN/PEQ-1 SOFレーザーマーカー、GPSなどを持ち込み、作戦を助けた。CIAと北部同盟首領ファヒム・カーンと協力し、ODA555は、ショマリ平原に展開するタリバン軍に対し、空爆を行った。

タリバン軍がショマリ平原から駆逐されると、さらに大規模な空爆を要請し、バグラム空軍基地に残っていたタリバン軍を全滅させた。その後、直ちにファヒムの軍が基地を占領した。11月13日、ODA595およびジョーブレーカーの支援を受けて、カブールは、ファヒム将軍の軍隊により占領された。

ODA 595およびODA 534 → マザリシャリフおよびダリ・ア・ソーフ渓谷
TFタガーの第2侵入部隊は、ODA595である。は10月20日、第160特殊航空連隊のチヌークにより、ヒンドゥークシ山脈を越えてアフガンに侵入した。ODA595は、マザリシャリフ南部にあるダリ・ア・ソーフ渓谷に侵入し、CIAと北部同盟最大軍閥のドスタム将軍と連携した。

ODA595は、アルファおよびブラボーの2部隊に分割された。アルファは、ドスタム将軍とともに、空爆によるマザリシャリフ攻撃を行い、ブラボーは、ダリ・ア・ソーフ渓谷のタリバン拠点を空爆した。

別の特殊作戦チームである、ODA534は、SOARのヘリにより11月2日にアフガンに侵入し、北部同盟司令官モハマド・アタ将軍を支援した。ODA534とCIA工作員は、最終的にODA595とドスタム軍とマザリシャリフ郊外で合流した。
2つのODAおよび派遣されたAFSOCは空爆を行い、北部同盟のマザリシャリフ攻略を支援した。

ODA 585
10月23日に侵入し、クンドゥズ周辺の作戦を支援するため、北部同盟司令官ブリアーと連携した。

ODA 553
11月2日、ODA553は、アフガン北部のバーミアン渓谷へ侵入し、カリム・ハリリ将軍と連携した。

ODA 586
アフガンのさらに北のタハール州では、ODA586は、ダオド・カーン将軍を支援し、州都であるタロカンを占領した。ODA586は、カーン軍に11日間にわたる大規模な空爆で支援し、11月26日、クンドゥズ州の州都のクンドゥズを占領した。北部同盟に占領されるまで、クンドゥズには、タリバンおよびアルカイダの首脳が逃げ込んだと思われていたが、実際はそうではなかった。

ODA 574
ODA574は、11月14日、SOARのブラックホークにより、パシュトゥーン人リーダーであるハミッド・カルザイとともに、タリン・コット付近に侵入した。カルザイ軍は、南部カンダハルの攻略を目的としていたが、作戦中、空軍のGPS誘導の2000LbのJ-DAMの誤爆を受け、大被害を受けた。

ODA586、ODB570およびODA523の支援を受け、カルザイは、カンダハル周辺のタリバン軍に降伏と帰順を求めた。

ODA583
ODA583は、最南端のシャン・ナライ渓谷から侵入し、ガル・アタ・シャルザイを支援し、カンダハル攻略を目指した。ODA583は、カンダハル空港を見下ろす地点に監視所を作り、数日間、観察した後、空港の脆弱な部分を見つけ、空爆を行った。

12月7日、ODA583およびシャルザイ軍は、空港を占領し、その後、カンダハルも占領した。その後、すぐに北から侵攻したカルザイ軍と合流した。


次回更新は、3月6日「KBL」です。お楽しみに。
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Posted by 友清仁  at 07:00Comments(0)knowledge base(基礎知識)

2013年02月13日

戦闘終結 Over the war 3

アフガン南部の頭目のシャルザイが、カルザイに帰順したという報は、カブールの司令部を安堵させた。

カブールの懸念は、シャルザイ軍と、カンダハルの主権をめぐって戦闘が起こること、同様に、シャルザイ暗殺により、その部下に動揺が生じ、その動揺が、せっかく降伏したカンダハルにも広がり、再びカンダハルが反旗を翻すことであった。

現地の報告では、一応、街は平穏を保っているようだが、正確なところはわからない。あやふやな状態であることには変わりなかった。

このあやふやな状態を磐石なものにしなければならない。その手段は、タリバンの降伏の調印式を大げさに行うことである。

カブール司令部は、急いで、チヌーク3機を手配し、1機目には調印式を行うステージや照明撮影機材を、2機には、すでに降伏しアメリカ軍に帰順を誓約したタリバン政権幹部数名を、3機目には、マルホールドランド大佐をはじめとする、カブール司令部と撮影スタッフの面々が乗り込んだ。

数時間後、チヌークがカンダハルに着陸した。機内から多数のスタッフが現れ、市内の適当な場所を見つけると、手際よくステージを組み立て始めた。撮影機材のセッティングも行った。

カンダハルの市民は、初めて見るアメリカ人や、その作業する姿を、「いったい何が始まるのだ?」というふうに見ていた。敵対心や敗北感などは微塵も感じられなかった。

カンダハルは、タリバン発祥の地とはいえ、そこに住む市民まで、タリバンの教えで縛っていたのではなく、タリバンは、統治者あるいは秩序維持者として君臨していただけなのかもしれない。また、長い歴史の中で統治者が変わることに慣れている彼らにとっては、略奪や強姦を行わない限り、誰が統治者になろうと、関係がないのかもしれない。

チヌークから、マルホールドランド大佐、クリス少佐が現れ、出迎えたジェイスン大尉を労った。
「ジェイスン・クラフト大尉、よくやった。一時はどうなることかと思ったが、私は、君の力を信じていた。国に帰還したら、必ず勲章が授与されるだろう」。

マルホールドランドの言葉に、ジェイスンの顔に、少し笑みが浮かんだ。別に勲章が嬉しかったわけではない。一瞬だけ、アメリカでの生活の様子が頭に浮かんだからだ。

降伏文書の調印式は、滞りなく進んだ。

ステージの真ん中で、カルザイが再び、カンダハルの攻略を宣言した。その後ろには、タリバン政権の元幹部たちが並んでいる。

カルザイは振り返ると、元幹部たちに、降伏を申し出た勇気を称え、共に国を作ってゆく旨の言葉をかけた。調印文書を高らかに読み上げると、まず自分が署名し、ついで副官のシャルザイが署名した。

調印文書が元幹部に回ると、彼らは、順番に署名し、降伏が成立したことを宣言した。この様子を、アメリカ軍の撮影クルーが克明に記録し、編集を終えると、CNNなどに一斉に配信した。もちろん、心理作戦軍のC130にも音声が送られ、アフガンのラジオで、その声明、これからの指針などが放送された。

アフガンの人々は、タリバンの世が終わり、新しい時代が来ることを知った。


来週は、ちょっとお休みをいただきます。
次回更新は、2月27日 「アフガンに展開したODAについて」です。お楽しみに。
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Posted by 友清仁  at 07:00Comments(2)Story(物語)

2013年02月06日

戦闘終結 Over the war 2

カンダハル陥落の一報が、カブールの総司令部に伝えられた。カンダハルは、アフガン南部の最大の都市であり、タリバン発祥の地といっても過言ではない。カンダハルの占領は、このアフガン戦争の最大の目標といっても良かった。

その最大目標が、1週間の空爆で簡単に陥落してしまった。総司令部の参謀たちは、相当な市街戦があると見込んでいたのだが、それは杞憂に終わった。

しかし、その安堵もつかの間であった。問題は、ODA574のジェイスン・クラフト大尉の報告の内容である。
「こちらODA574。空爆の結果、カンダハルから降伏の申し出があった。これから、ODA583が入城し、武装解除を行う」。

特に問題ない報告に思えるが、カブール総司令部には重大な問題であった。それは戦術的なことよりも、多分に戦略的な意味合いである。

すでにカブールでは、バグラム空軍基地とカブールを陥落させたファヒム将軍と、マザリシャリフとクライ・シャンギ監獄を制圧したドスタム将軍の間で、勢力争いが起きそうな状態である。

カブール総司令部、特にワシントンは、いずれの将軍にも新生アフガニスタンの首長の権限を与えるつもりはなく、親米派のカルザイを国家元首に据えようと考えている。

しかしながら、カルザイは、単に昔の王族の末裔というだけで、とくにタリバン統治時代には、パキスタンへ亡命していた一介の浪人であり、そのカルザイを、いきなり元首に据えることは、この戦争は、「テロとの戦い」ではなく、アメリカの中東政策の一部であることを印象づけてしまう。

カルザイには、カンダハル攻略という実績を作らせなければならなかった。

しかし、報告では、カンダハルに一番に入城したのは、ODA583が取り込んだ、南部軍閥の親玉の、ガル・アタ・シャルザイだという。これでは、シャルザイがタリバン政権を倒した構図になってしまう。

シャルザイなどという田舎の頭目に、アフガン戦争最大の果実を渡すわけにはいかなかった。アメリカとしては、なんとしても、その果実をカルザイに与えたかった。カブール司令部では、シャルザイの懐柔と、それがうまくいかなかったときの、暗殺まで検討に入った。

この方針は、すぐにジェイスン大尉のもとへ、相当な「叱責」を含んで伝えられた。ジェイスンの現場指揮官の戦術的な最良策が、ワシントンの大戦略の前で大愚策となってしまったのである。

無線を受けたジェイスン大尉は、ため息をついた。しかしこれは、彼の責任ではない。彼は戦闘指揮官として最良の手段を採ったまでであり、彼の立場上、戦略的なことまで考える必要ない。それは佐官級以上の士官が考えることであった。しかしながら、その佐官級士官は、誤爆により戦死してしまった。

「とりあえず、カンダハルに入城しよう」。ジェイスンは再びため息をついた。

カルザイ軍は、カンダハル空港爆撃の間、付近の村の占領・慰撫を行い、その村々で兵士を徴用したので、1000人程度の規模になっていた。数十台の車列がカンダハルへ向け、一斉に移動を開始した。

カンダハルの城壁が間近に迫ってきた。ジェイスンの懸念は、先に入城したシャルザイが、カンダハルの「王」として君臨し、尊大な態度で、カルザイに列伍に加わることを強要するか、場合によっては、入城を拒んで、戦闘が起こるかもしれないことであった。

しかしながら、その心配は、城門に到着するころには雲散霧消した。南部軍閥の頭目のシャルザイは、多数の家来を従えて、城門の前で、貴人を迎えるような態度で待ち、入城後は、カルザイを上座に据え、万事、カルザイの家来のように振舞った。

ODA583のマイク・パーカー大尉によると、「カルザイ来る」の一報を聞いたシャルザイは、雷に撃たれたかのように戦慄し、すぐに家来に城門の清掃を命じ、城門の外に出た。カルザイの姿が見たとき、それこそ平伏せんばかりの態度であったという。

アフガン北部では、旧王族の権威など、とうの昔に失墜していたが、南部の田舎では、未だにその権威は生きているようだった。もっとも、アメリカもそれを見込んで、カルザイを担ぎ出したわけだが・・・

カルザイは、カンダハル市街地の広場に車を止めるように言い、そこで、高らかに勝利宣言を発した。


次回更新は、2月13日「戦闘終結」です。お楽しみに。
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Posted by 友清仁  at 07:00Comments(2)Story(物語)