2009年12月23日

セイフティハウス Safety house

ヘリが着陸すると、隊員達はすぐにヘリから飛び降りた。一人当たり50kg近い装備をかついでいるのだが、隊員達は、迅速に行動した。ヘリは、隊員たちを降ろすとすぐに上昇し、再び闇の中に消えた。
「周囲を警戒しろ。だが発砲するな」。ハード少尉は無線で隊員たちに言った。暗視ゴーグルをつけていなければ、小さな岩でもつまずくほどの暗闇である。そして、「歓迎パーティーは、なし・・か」とつぶやいた。
ハード少尉は、5、6mほど進んだ。つぎの瞬間である、後ろから、たくましい男の腕で羽交い絞めにされた。しかし、すぐに、「ようこそ、アフガンへ」とアメリカ南部の鉛のある声が耳元で囁かれた。「ファック!はじめからそこにいやがったな。会えて最高にうれしいぜ。」とハード少尉は怒鳴った。ハード少尉率いるチーム555は、無事にCIA工作員ディアスと合流した。

ハード少尉とチーム555は、CIA工作員ディアスが用意したソ連製軍用トラックに乗って、セイフティハウスに向かった。ヘッドライトは点けていない。ディアスは暗視ゴーグルをつけて運転している。車中でハード少尉は、なぜ目印の蛍光棒を置かなかったのか、ディアスに訊いた。するとディアスは「家に忘れてきちまったのさ」。と答えた。ならばなぜ、他の合図をしなかったかと重ねて尋ねると、「そんなことしたら、敵と間違われて、ヘリに蜂の巣にされちまうだろ」。と答えた。ハードはもっともだと思った。

やがてセイフティハウスへ到着した。セイフティハウスと言っても特別なものではなく、現地民の土作りの家である。ディアスは、現地民からこの家を買い取り、資材を持ち込んで司令部と連絡を取り合っていたのである。ハード少尉らが荷物を降ろし、家に入ると、「明日、北部同盟のファヒム将軍と会ってもらう。詳細は明日だ。今日はゆっくり休んでくれ」。そういうと、ディアスは別室へと消えた。


次回更新は、12月30日 「最初の作戦」です。お楽しみに。
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Posted by 友清仁  at 07:01 │Comments(0)Story(物語)

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