2010年04月07日

民衆への対応 spin master

アメリカの反タリバン放送に対し、タリバンも反米放送を行なったが、あまり効果がなかった。これは、タリバン政権は国民にラジオやテレビを所有することを禁じていたため、実際に放送を聞ける人がほとんどいなかったためである。それに対しアメリカは、ビラと共にスイッチ一つで聞けるラジオすら投下していたのである。もちろん、そのラジオはアメリカの放送しか聴くことができない。

反タリバン武装勢力が首都カブールへ向けて進撃する数日前、心理作戦軍は、カブール周辺に大量のビラを散布した。心理作戦軍は、タリバンやアルカイダ戦闘員に対しては、放送やビラは効果が薄いと考えていたが、ビラの配布後、進撃を開始すると、多くのタリバン部隊が投降を申し出てきたのだ。

ビラやラジオ放送が非常に効果的であることを知った国防総省は、急遽、心理作戦軍を拡充した。アフガンに配備されたC130は10機となり、断続的にビラを撒き、ラジオは24時間放送になった。現地の言葉に堪能な翻訳者や番組ディレクターは休む暇もなかった。

心理作戦軍の作戦は、空だけにとどまらなかった。治安が安定した地域へ乗り込み、人の心情や反応を調査し、アメリカ兵がいる場所などを説明した。車で行けないような辺鄙なところにある小さな村であっても、心理作戦軍は徒歩で移動し、住民達が本当に必要としている援助について聞いてまわった。その中には、子供の教育に関することもあったが、子供と女性に関することは、必ず村の長老を通して行なった。援助を行ったあとは、アメリカに対し良い印象を持つような世論工作も忘れずに行なった。


次回更新は、4月14日「カブール陥落」です。お楽しみに。
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Posted by 友清仁  at 07:00 │Comments(0)knowledge base(基礎知識)

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