2010年07月07日

空軍戦闘管制チーム CCT

アフガン戦で空爆指示を行っていた部隊は、いわゆる空軍戦闘管制チーム(Combats ConTroller Group)であるが、正式名称は、第720特殊戦術グループである。

この部隊は、1987年、航空管制員、パラシュート部隊(400名)で編成され、戦場で、戦闘偵察および救出作戦を行った。1996年には、戦闘気象部隊である戦闘気象飛行隊(CWS)が加わり、戦場の気象状況などを戦闘部隊へ提供している。

現在(2010年)の部隊の要員は、800名で、第21、22、23、24飛行隊および第10気象飛行隊、同様に第320および321気象隊で編成され、沖縄とイギリスに配備されている。

不朽の自由作戦時には、100名のCCT、パラシュート隊員および気象隊員がアフガニスタンで作戦に参加した。11名が第23STSに所属し、25日間で175回以上の前線近接航空支援を行った。

CCTの任務は、戦場では爆撃機を誘導して地上軍に対し火力支援を行い、空港では航空管制を行う。CCTは、敵地で空港を占拠すると、すぐに攻撃機や応援部隊を乗せた航空機を誘導する。彼らのモットーは、「ファーストヒア(第1陣であること)」である。

アフガニスタンでは、管制施設が破壊されたバグラム空軍基地およびリノ空港などの簡易滑走路でも行われた。ソマリアでは、第23特殊戦術飛行隊は、モガデシオ空港で72時間に渡って航空管制を行い、150機以上を誘導した。(CCTは、戦術航空統制班とは異なる。戦術航空統制班は、第720STGの所属ではない)

下の写真は、空軍戦術管制官のバート・デッカー曹長が北部同盟兵士とともに馬で移動しているときに撮影されたものである。この写真は、アフガニスタンでの作戦で国防総省が初めて公開した写真である。デッカー曹長は、初めて空軍機を誘導するという名誉に浴した。


次回更新は、7月14日「戦闘終結」です。お楽しみに。
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写真は、イメージです。
空軍戦闘管制チーム CCT
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Posted by 友清仁  at 07:00 │Comments(0)knowledge base(基礎知識)

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