2011年05月11日

PJおよびCCT PJ &CCT

アメリカ空軍 パレレスキュー課程

「死んでいると思うな(That Other's May Live)」および「真っ先に乗り込め(First There)」がPJとCCTのモットーである。

空軍の仕事というと、多くの人が航空機を操縦し、敵地に爆弾を落としたり、敵機と戦ったりすることをイメージする人が多いが、近年、空軍の役割は大きく変わりつつある。かつて空軍のエリートといえば、上空のF-15のパイロットであったが、現在は、地上のPJ、CCTこそが空軍のエリートである。

アメリカ空軍の特殊課程(PJおよびCCT)について

身体能力および持久力試験・・PAST(Physical Ability and Stamina Test)
PJおよびCCTは、男性で、水泳能力が高く、それでいて身体能力および持久力試験(PAST)で最低100ポイントのスコアを持っている必要がある。また、このPJ・CCTは下士官のみ志願することができる。以下が、PJおよびCCTに求められる最低限の身体能力である。

・2500メートルを10分30秒以内で走る。(9分以内が好ましい)
・立ち泳ぎで500メートルを16分以内(9分以内が好ましい)
・20メートルの潜水
・懸垂8回(20回以上が好ましい)
・背筋 2分以内に20回(100回が好ましい)
・腕立て伏せ 2分以内50回(100回が好ましい)
・ばた脚 2分以内に50回(100回が好ましい)
もちろん、これは最低レベルの基準であり、これを満たしていればPJ・CCT課程に進めるわけではない。成績上位の者から選抜され、定員に達した時点で、それ以下のスコアの者は落第する。

PAST試験を通過すると、テキサス州ラックランドの訓練施設に移り、10週間のPJ課程に進む。10週間のうち、8週間は「チーム・トレーニング」といわれる訓練を行う。この訓練では、ランニング、水泳、ウェイトトレーニング、柔軟体操および障害物コースなどで、さらに体力持久力をつける。

この8週間の課程を終えると、2週間で技術的な指導を受ける。たとえば、医療、潜水技術、兵器の取り扱い方などである。PJ課程の特色として降下物理学を学ぶ。この課程を修了すると、PJかCCTのどちらに進むかを決め、それぞれの専門課程に進む。

以下がPJおよびCCT共通の各種軍事学校・課程である。
・陸軍 空挺学校-3週間
・陸軍 コンバット・ダイバー学校-4週間
・海軍 海中脱出および退避訓練-1日
・空軍 基礎サバイバル学校-2.5週
・陸軍 自由落下落下傘降下学校-5週

以下がPJのみが進む課程である。
・特殊作戦コンバット・メディック課程-22週間
・パラレスキュー・リカバリースペシャリスト課程-20週

以下がCCTのみが進む課程である。
・戦闘制御オリエンテーション課程、テキサス州ラックランド空軍基地-10日
・CCTオペレータ課程-15.5週
・戦闘管制課程-12週

いずれの課程も精神的、肉体的に最高のものを求められるが、この課程を修了すると、PJはえび茶色、CCTは深紅色のベレー帽が授与され、晴れて1人前のPJ、CCTとなる。

次回更新は、5月25日「カナダ特殊部隊」です。(すいません、本業忙しいので、1週お休みください)
ご意見、ご質問をお待ちしております


------------------------------------------------------------------------------------------
同人誌も発行しております。こちらもどうぞ。同人誌書店COMIC ZIN通販ページと 虎の穴通販ページに飛びます。(購入には会員登録が必要です。)


私の訳書(共訳・監修)です。よろしかったらお読みください。画像クリックでamazonへ飛びます。






同じカテゴリー(knowledge base(基礎知識))の記事
 いきなり終了で申し訳ございませんが・・・・ (2014-03-05 07:00)
 コンクルージョン conclusion (2014-02-26 07:00)
 シールズ・チーム6 Seals team 6 2 (2013-08-07 07:00)
 アフガンに展開したODAについて ODA in Afghan (2013-02-27 07:00)
 J-DAM (2012-06-20 07:02)
 B-52 (2012-05-30 07:01)

Posted by 友清仁  at 07:05 │Comments(2)knowledge base(基礎知識)

この記事へのコメント
初めまして
Michael Hirsh著の「None Braver」は読まれたことはおありでしょうか。
是非読んでみたいのですが、日本語訳版はまだ出ていないようですね。

アメリカ陸軍や海軍の特殊部隊本は多く出版されていますが、
空軍物は日本ではほとんど出版されていないので。
Posted by ラプトル at 2011年06月29日 08:06
ラプトルさま

ご購読ありがとうございます。
Michael Hirsh著の「None Braver」ですが、申し訳ありませんが、読んでおりません。

ご指摘のとおり、海外では、ミリタリー物は特殊部隊に限らず、写真集から学術論文まで幅広く出版されておりますが、日本ではあまり出版されておりません。

これは、日本のミリタリー書籍の掟といいますか、出版社の事情のようなものがありまして、なかなか出版されないのです。
次週、その事情について解説したいと思います。
Posted by 友清仁友清仁 at 2011年06月29日 09:07
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。