2009年09月01日

アフガニスタン、再び  Again Afghanistan

アフガニスタンが再び風雲急を告げている。今まで反米テロリストは、イラクでアメリカ軍を相手に戦闘を繰り広げていたのだが、イラク政府が成立し治安が安定してくると、今までのように簡単にはアメリカ軍を攻撃することができなくなってきた。そのため、イラクで活動していた反米テロリストはアフガニスタンへ移ってきたのである。今や自爆テロの回数と被害者は、アフガンの方が多くなっている。

2001年9月にアメリカが「テロとの戦い」を始め、あっという間にタリバン政権を倒してしまった。それ以後、テロリストの残敵掃討を継続してきたのだが、タリバン残党はしぶとくアフガニスタンの山岳地帯で抵抗を続けている。このイラクからの反米テロリストとタリバン残党が結びつき、アメリカ軍に対し反抗を激化させている。アメリカとしては、これ以上テロリストの跳梁を許すことはできない。アメリカ政府は、先ごろ、アフガニスタンへの増派を決定した。この増派により、タリバン残党とテロリストを根絶やしにして、アフガンの恒久的な安定を図るものと思われる。

タリバン政権は、あっという間に消滅してしまった。具体的な日数を上げると、特殊部隊がアフガニスタンに侵入してから首都カンダハルが陥落するまで要した日数は、わずか49日である。
多くの人は、このような劇的な勝利をもたらしたのは、精密誘導弾、圧倒的な空軍力による攻撃の結果であると考えているだろう。

もちろん、それは間違いではないが、そのような最新兵器が戦場に投入される前に、グリーンベレーなどをはじめとする特殊部隊がアフガンに侵入し、アフガン国内武装勢力の調略、タリバン軍の主要軍事施設の特定を行なっていた。その結果をインド洋に待機していた機動艦隊のみならず、アメリカ本国へも報告していたのである。

今回、このブログでアフガニスタン戦初期の特殊部隊の活躍を、海外のメディアの報道などを参照にしてつづってゆきたいとおもいます。


次回は、9月2日更新。「500人で勝利した戦争」です。お楽しみに。

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Posted by 友清仁  at 09:42 │Comments(0)knowledge base(基礎知識)

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